消費税増税の話

cannon2011-02-16

 消費税は消費者が負担するんですが納めてはいません。代わりに私ら事業者が納めています。売った農産物代金と共に受けとる消費税から肥料や種代などとともに支払った消費税を差し引いた分を税務署に納めています。これはどんな職種でも同じやり方です。


 今、政府が推し進めようとしている消費税増税は私たちの経営、生活にどう影響するでしょうか。もし増税になったら、こんな安売り競争をしている時代に、はたしてうまく価格に増税分を付加できるでしょうか。大手の競争力のある事業者が見かけ上値上げしなければ、多くの中小事業者もおいそれと増税分を上乗せできず、結局納めるべき消費税増税分を自腹で負担することになるのではないか、そんな心配をしています。


http://www.youtube.com/watch?v=zphL83FYKTE
↑こんな動画をみつけました。マスコミが報じない内容です。驚きました。 
 輸出業者は海外に売るので消費税を取るわけに行かない。だから下請けなどに支払った仕入とともに払った消費税は損をする形になるので国から還付される(輸出戻し税制度という)。でも実際はコスト削減で仕入れ先の下請けを泣かしている状況なので還付金はそっくり企業の丸儲けになっている。その金額は上位10社で3−4兆円。消費税の増税になればその金額は倍になるんです。
 もうひとつ。社会保障のための消費税増税なのだが、財界の提言は「社会保障の充実によって企業活動を自由に」と言うんですが、その思惑は「社会保障が手厚くなったらもっと簡単に首を切ることができる」ということなのだそうだ。だから財界のトップは積極的に消費税増税を唱えているんです。どこまで儲け主義なのだろう、ほんとにあきれてしまいますよ。