遺伝子組み換えとモンサント社のこと

 いまだに安全性がはっきりしない遺伝子組み換え食品。国内ではそれを表示することになっているが、TPP交渉では非関税障壁の一つとなっていて重要な争点になることも考えられる。遺伝子組み換え作物は国内では認められていないとばかり思っていたんだけど、実は、TPPとは関係なく現在進行形で遺伝子組み換え作物が認可され続けている。
 農水省のページを見てほしい。今年5月現在の「承認された遺伝子組み換え農作物一覧」を見ることができる。モンサントなど海外資本の農薬会社が申請したGM作物が国内で栽培、食用に供することが認められているのである。牧草、ナタネ、大豆、ビート、トウモロコシ、ワタ…そしてイネ。こういう状況でTPPに参加したらいったいどういうことになるのだろう。
 
 動画を二つ紹介する。ブロードバンド環境にある方はぜひ見てほしい。
一、YouTubeのドキュメンタリー「アグリビジネスの巨人 モンサントの世界戦略
  アメリカのモンサント社のやり口と犠牲になった多くの人々の苦悩を紹介する。
二、NHKオンデマンド無料コーナーで観ることのできる「ハイビジョン特集 ヒロシマの黒い太陽」という番組。
  あの核兵器開発の「マンハッタン計画」の一翼を担った企業の一つに実はモンサント社が含まれていた。アメリカは軍産学が結託して秘密裏に核兵器を開発し、世界に力を見せつけるために二つの爆弾を落とした…。