国家百年の計

 

 安倍首相がTPP交渉参加を発表しました。


…「世界が開放経済へと舵を切る中、日本だけが内向きであってはならない。」
…「今がラストチャンス、この機会を逃すことは、日本が世界のルールづくりから取り残されることだ」
…「TPPへの交渉参加はまさに国家百年の計であると私は信じる。」


だいたいわかっていたことだけど、改めて宣言されるとショックが大きいです。
各地で大きな大会が催され、反対運動があんなに多かったのに、
自民党の国会議員もみなあんなに反対してたのに、少しも声は届いていませんでした。


それでも突き進む理由がどうして、菅さんや野田さんとおんなじなのでしょう。
原稿書いたのが同じ人だから?
交渉力が違うって?、いやどうでしょう、
官僚のメンバーはそんなに変わってないんじゃないでしょうか。


自分は、国家百年の計は別のところにあると思うんです、今さら言ってもどうにもならないけど。


同時に発表されたTPPに加入した場合の試算、マイナスなのは農業だけです。
ほかについては計算されていません。
国民皆保険制度が守れなかったら、自動車の安全基準などが改変されたら、
混合診療が認められたら、食品添加物の基準が甘くなったら、
かんぽ、郵貯、共済等に外国企業が参入してきたら、…はてその影響はどの程度になるのでしょう。
これらは、はたして交渉力でなんとかなるものなのでしょうか。


ビートが芽を出しました。小麦畑に融雪剤をまいたので少し雪が減りました。
でも、これらの作物はもう作らなくていいよ、と言われたのも同然ですよ。
意欲が湧きません…むむむ。