山下一仁氏に反論する?

cannon2013-07-14

 反農協論の急先鋒、元農水省官僚、キヤノングローバル研究所研究主査の山下一仁氏が、帯広にやってきて、TPPに関する講演をしたそうです。その要旨が新聞に載っていました(こちら)。
 関税をなくして直接支払いを、とのことですが、そうすると財源の一つである関税がなくなるので、国民の負担がかえって増えることになるんじゃないでしょうか(こちら)。
 十勝の農産物の輸出はずいぶん昔から着実に進められています。どんな農家でもどこの農協でも、有利販売はもっとも大事な使命なのです。有利に販売できれば国内だろうが国外だろうが出荷されるでしょう。ですが、もとより、私たちが生産したものが国民の方々においしく食べてもらえることほどありがたいことはありません。いくら高齢化が進み人口が減ろうとも私たちが国民をさしおいて輸出を優先することはありません。
 消費者の方々は、彼が言うほど農産物の価格の低下を望んでいるようには思えません。スーパーでは手間いらずの惣菜が買えるし、たまの外食もおいしい。直売所では新鮮野菜が大人気だそうです。家計を圧迫しているのは食費じゃないですよね。(携帯代…先にこれを何とかしてほしい。)
消費者は今のこの日本の食糧供給体制に十分満足してもらっている、という風に思います。それでもTPPなのでしょうか。
  …ちょっと反論になってないです^^;;。
とにかく、こういう意見にちゃんとひとつひとつ的確に反論し農業の大切さを国民に訴えるのが、農協の役目だと思います。
 写真:今日の仕事、小豆の草取り。