長芋掘りで親孝行?

 昨年暮れに体調を崩して入院した父は、その後二度ほど入退院を繰り返しなかなか回復しないまま今に至っている。食は細く体力もなくなってきているのだが、まだ歩けるし、頭もしっかりしていて、元気と言えば元気である。
 11月17日、今年最後の畑仕事「長芋掘り」の最終日、「長芋掘りを見に来ないか」と電話したら「行ってみたい」とすぐに返事。まもなく帯広から叔父に送ってもらってやって来た。去年までと同じように仕事をする格好をして、おぼつかない足取りで歩き、そしてトレーラを引くトラクターに乗る。
 
(11/26 叔父が撮った一枚を追加)
 掘り上げられる形のいい長芋を見てうれしそうだった。
 身体が弱ってきているので、実はここまで元気に畑を歩けるとは思っていなかったのだけど。まるで畑が父を元気づけているような感じだった。
 願わくは、ひと冬越してまた来年の春、黒々とした畑から立ち上る湯気が、父の元気を再び呼び戻してくれることを。