ばんえい競馬

cannon2006-12-05

 「駒畠」の地名の由来でもある農耕馬。十勝の開拓の主役であった。写真は昭和35年頃の様子。二頭の馬を操っているのは私の母だ。現在その座はトラクターに奪われ、活躍の場は「ばんえい競馬」だけになっている。
 そのばんえい競馬がいよいよ廃止されようとしている。


 五年ほど前にはまだ駒畠にも馬を飼っている農家はいたんだけどね。馬の値段が低迷したからか今はいない。優良な馬であれば「ばんば馬」として高く買ってもらえるがそうじゃなければ安い肉用馬だ。「ばんば馬」になるのはほんの一握り。しかも実際に馬場に出て出走できるのはその中のさらに一握りだ。晴れ舞台を夢見て馬を飼ってたけど、そう言う機会がほとんどなくなってくればなかなか飼い続けることもできないだろう。「ばんえい競馬」が人気あれば今でも駒畠に馬を飼う農家も残ってたと思う。
 文化遺産として残すべきだ、と言う意見も多い。…が、どう残すのか?。馬主となるには馬を生産者から購入し調教師に預ける必要がある。お金持ちでないととてもなれるものではない。では公で馬を所有するのか。その費用を地域で負担できるのか…。(この辺のことは以前馬産農家だった庵主に聞いた^^;;)。
 残す道は一つしかないと思う。もっともっと馬券を買うことだ。私が後継者として駒畠に戻ってきた頃にはもうトラクターの時代になっていた。ばんばも見に行ったことはない。私みたいに無関心な者にも馬券を買わすほどの魅力を創造してくれないことには…。
 最近JAの畜産部から存続を求める署名依頼が来た。関係者の最後の努力を期待して署名することにした。