グローバル企業と農家

 TPPの時代になっても生きがいが見つけられるか、…そんなわけで最近本を読んでいる。


 ひとつは「農業と食料のしくみ」。
 カロリーで計算する食料自給率は、
低く見せるために農水省が意図的に作ったものという人がいるけど、
よく考えてみれば合理的な計算方法だ、という話。
日本のその自給率が世界の先進諸国に比べて極端に低いわけ。
…など、農業者が知っておくべき「教科書」とも言える一冊だと思う。
TPPに関係なく我が国農業の問題点を指摘する。


 もう一冊はこれ。「企業が「帝国化」する」。
企業が「帝国化」する アップル、マクドナルド、エクソン?新しい統治者たちの素顔 (アスキー新書)
 これは元アップルのメンバーだった日本人
(今もアメリカで起業)が説くグローバル企業の実態だ。
国境なんて関係ない、企業が仕組みを創って、安く委託して製品を作らせ
選択の余地なく消費させる、それがグローバル企業のあり方だそうだ。
アマゾンは我が国に法人税を納めてないらしい。
アップルもルクセンブルなどの税金の安い国に納税用の会社を置いて
何十億ドルもの税金を払わずに済ましている…なんて聞いて唖然とした。
これ、実はアマゾンのキンドル版を買ってiPadで読み始まったところなのです。
自分も大企業の思惑にまんまとはめられているようだ。