開墾をふり返って

 春の蒔き付け作業を「開墾」と言います。十勝の農家の一年の始まりのことです。
 今年の開墾はどうだったかというと…。4月の末、ビートや馬鈴薯の播種が始まる頃なのですが、天気がぐずつき、シバレの抜けが遅れ、作業もやや遅れて始まりました。その後はかつてないほどの干ばつ傾向が続いて、それは6月に入ってからも続いています。駒畠では、一昨日の午前中に5mm程降ったのが恵みの雨、5月10日に6mm、5月24日に5mm降って以来のことでした。
 しかしこんな特異な天気にもかかわらず、ビートの直播や大豆、デントコンはとてもきれいに発芽しその後も霜に当たることもなく順調に育っています。昨年のような土埃の舞う強風がなかったのも特別だったかもしれません。


200616作況調査その1

 いつものように空撮で作況調査をしました。やっぱり干ばつの影響は各作物に出てきているよう。馬鈴薯は昨年と比べて植え付けが早かったにもかかわらず生育は遅れ気味です。小麦は草丈が低いです、これからもう少し伸びると思うんですが。長芋は今年は一部無マルチにしてあるんだけど、マルチ区に比べてやや出芽が遅れています(動画には出てきてないけど)。後半に出てくる起伏のあるビート畑、高いところが特に小さいのがわかります。人参は18日播種、発芽が最も心配だったけどなんとかおおかた生えてきて一安心です。播種後一ヶ月で本葉1.5葉はやっぱり遅れ気味じゃないでしょうかね。
 さて、一ヶ月後はどうなっているのか。またやってみます。