蝦夷文化考古館

 ウチの町にも昔はアイヌコタンがあった。自分も最近になってアイヌ文化に興味持つようになった。だいたい地元にあるのに行ったことなかったので、天気の悪いついでに出かけてきた。蝦夷文化考古館という。白人(ちろっと)コタンのアイヌ吉田菊太郎氏がアイヌ文化財を収集して自ら建設した小さな建物に収蔵。没後、町にそのまま寄付され、管理されている。

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 小さな部屋にたくさんの文化財、写真などが展示されていて管理人の話を聞きながら見て回った。真ん中に置いてある丸木舟は明治初期のものを補修したもの、靴を作るための鮭の皮や熊の毛皮、ブドウのつるを編んだゴザなどかなり古いものと思われるものが多数展示してある。また、オヒョウという木の皮を編んで作られたアイヌの着物、アツシも年季の入ったものであった。シントコと呼ばれる行器(ほかい)は、儀式の際に使われる食物を入れる漆器であるが和人から入手したもので、代表的な宝物であったらしい。いくつも展示されていた。

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 その足で「幕別ふるさと館」にも寄ってみた。遺跡発掘から開拓までの歴史をたどった展示の中にアイヌ関連のコーナーが設けられていた。歴史などを説明したパネルのほか、アイヌの音楽家安東ウメ子さんが寄贈した首飾りなどが展示されていた。

 この7月に白老にオープンした民族共生象徴空間「ウポポイ」もアイヌ文化を紹介する施設だ。でもなんだかあまり評判が良くないらしい。考古館に来た人の中にも、ウポポイよりも素晴らしい、と言う人もいたとか。いつになるかわからないけど自分も行って見て確かめてみたいもんだ。…でも遠くてね~^^;;。