山座同定

 山を眺めながら磁石や地図を使って山の名前を特定することを山座同定と言います。日高山脈を毎日見てるのに名前がさっぱりわからなかったので、山座同定を試みました。
 撮った山の写真と「カシミール3D」というソフトの地図(たぶん国土地理院の地図)を見てひとつひとつピークを特定していきましたよ。そうやって山脈北端から南の突端まで調べ終わるのに3日もかかりました。今日はとりあえず十勝幌尻の北側を。

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 芽室岳は、道道駒畠更別線を更別に向かう正面に見える山です。独特の形をしているピークなのでわかりやすいですね。ペケレベツ岳はほぼこの辺だろうという所です。このすぐ北に日勝峠があります。
 剣山は芽室岳から十勝平野に突き出たところにあります。山頂は断崖で険しいが、その眺めは素晴らしいとのことです。

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 十勝幌尻の右に冠雪してない双子のような山は妙敷山(おしきやま)と伏美岳でした。山脈の尾根の手前の方にあります。
 初冬、一番最初に冠雪する1900m級の山々が十勝幌尻の北に並んでいます。とんがっているのが戸蔦別岳(とったべつだけ)とわかったので、ピパイロ岳まで地図上のピークの並びで特定できました。
 十勝幌尻の後ろには、最高峰2052mの幌尻岳を始め、神威岳、エサオマントッタベツ岳、札内岳などが隠れています。十勝幌尻岳の真っ正面に駒畠があります。山脈の中でもっとも大きく堂々としたたたずまいで、もっとも名前の知れた山です。2月にも触れました。

 今日になって、スマホに「スーパー地形」というアプリを発見しました。山座同定が一瞬でできましたよ、…こんな便利なものがあったなんて…。自分は手元にあった「北海道夏山ガイド4」という本を参考にしたぐらいです。