タンチョウ切手

 タンチョウが描かれている切手は案外多いのでそれを題材にまたリーフを作ってみました。手元にある切手をまとめてまずストックブックの1ページに挟んでみて、一枚一枚なぜタンチョウなのかを考えてみると自ずと、その理由には四つあるんじゃないか、ってわかってきました。(リーフを右クリックして「新しいタブで画像を開く」をクリックすると読めるぐらい大きくできます)

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 最後に、以前一眼レフを初めて手にして鶴居村に出かけて、その時にその写真と一緒にホームページに載せた文章をまたここに載せておきます。

タンチョウ     05.2.9

05.2.6にタンチョウの給餌がされている鶴居村へ撮影に出かけてきました。
有名な伊藤サンクチュアリには約150羽が羽を休めていました。
給餌場はこのほかにもいくつかあり、観光名所でもあります。

一時絶滅の危機に瀕したタンチョウは、国を挙げての保護活動の甲斐あって、
現在は北海道で900羽程までになりました。
このほかに大陸で生活しているものが1500羽前後、
国内で飼育されているものが250羽前後いるようです。
これがタンチョウの全部で、世界的に見ても非常に数が少なく
絶滅の危機に瀕している事には変わりがないと思われます。
注意すべき点は、日本ではそのほとんどが給餌、飼育によって生き延びているという現実です。

現在北海道のタンチョウは、釧路湿原を中心とした道東地方に生息し、夏は湿原で繁殖し、
冬は主な給餌場と数少ない結氷しない「ねぐら」を頼りに越冬する「渡りをしない鳥(留鳥)」です。

江戸時代、北海道の各地に生息し、その一部は餌の少なくなる冬に東日本へ渡り、
東京でも見られたという記録があるそうです。
それが明治になって急速に開発が進んで、生活の場である湿原が失われ、
また乱獲もされたようで、大正13年には釧路湿原に十数羽を確認するのみでした。
その後の保護活動については各所で詳しく紹介されています。

もともとは人の手を借りずに生きてきたタンチョウたちですから、
現在のような手厚い保護の元で生活させることは本来ではないような気がします。
生活の場としての湿原を確保すると共に、
給餌をしないで済む環境を作ることが必要じゃないかと思います。
だからどうしたらいいか、と問われると困ってしまうのですが…

 昨日も豊頃方面で2羽のタンチョウを見かけました。畑の中にいると遠くからでも目立ちます。農村地帯、お互い迷惑のかからないように共存していってほしいもんです。