露出を決める

cannon2007-03-03

 1.フイルムの入れ換え方、の続き。では実際に撮ってみよう。と言っても簡単じゃないんだよね。撮りたい場所にまず立って(しゃがんでもかまわない)、ファインダーを覗いてみることにする。
 カメラの上部のフタを開けると(ちょっとチカラが要る)ポンと口が開き上から覗けるようになる。
 そこには6cmX6cmの窓を通した風景が薄ぼんやりと見えるはずだ。ところが左右逆なんだよね、どういうワケか。構図を変えたくて右へ振ると像は左へ。水平を整える時は思わず身体をひねったり腰を左右に曲げたり、容易に水平にならない。
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 ともかくもだいたいの構図が決まったら絞り値とシャッター速度を決めなきゃならない。デジカメや最近のフィルムカメラなら自動で決めてくれるのだが。そこで登場するのが露出計だ。ウチではアサヒペンタックスデジタルスポットメーターを使うことにする(右上の写真を参照)。
 これをウンナイさんから戴いたのはもう二年も前のことだ。EOS-10Dを入手してまもなくのことだったんだけどその後使う機会は全くなくてそのままになっていた。これが今頃になって活躍することとなってしまった。戴いたときにウンナイさんから使い方をさっと聞いたんだけどほとんど忘れている。やっと思いだしたのが次のような感じだ。
 まずスポットメーターの見口から覗いてみる。被写体の輝度(明るさ)を測るわけだ。等倍のファインダーになってて真ん中に印がある。その真ん中の輝度がデジタル表示されるしくみだ(写真では8と1/3)。
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 見るものを変えると刻々デジタル表示が変わる。そうやって撮りたい構図の中をだいたい測ってみて輝度の平均をとる。またもっとも重要と思われるものの輝度を採用してもいい。
 次にスポットメーターについているダイヤルで輝度から絞り値とシャッタースピードを求める。
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 まず使っているフイルムのISOの値を合わせる。ISO100なら前のダイヤルを回して緑の数字の100を中心に合わせる。次に採用した輝度(写真では9)を後ろのダイヤルを回して中心に合わせる。
 水色の数字が絞り値、白い数字がシャッタースピードだ。F4だったらシャッタースピードは1/30、F8なら1/8、…と言うふうに読む。シーガルは開放でF3.5だからその場合はだいたい1/40と読める。このようにF値とシャッタースピードの組み合わせが確定する。
 で、どの組み合わせを採用するかは、被写界深度や手ブレのことなど考えて自分の頭で決めることになる。これもデジカメではほとんど考えなかったことだ。
 …とても疲れたので今日はこの辺にする(笑)

 続く… 3.ピントとシャッター