入院と手術

 初めての体験でした。始めはたいしたことなかったんです。背中が痛い。整骨院に通えば治るだろうと。それが反対にどんどん痛みが増して、右手の先まで痛みが走って、鉛筆持てない、箸も持てない、黙っていられない。…仕方なく整形外科へ行きました。その頃は運転もままならなくなっていました。

  「首の脊髄が通る道が狭くなっているね。生まれつきかもしれない。手術して広げないと突然手足が麻痺したり、排尿もできなくなる」「2-3日家族と相談して決めてくれ」などと医師の話。それが10月初旬のことです。今のうちなら長芋掘りまで間に合うかもしれない。そう思って即手術に踏み切ることにしました。でも結局入院は10/23になり、翌日手術となりました。病名は「頸椎症性脊髄症」でした。脊椎を開いて人工骨をはめ脊柱管を広げる、という手術になります。

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 やー、とにかく痛かった。手術自体は全身麻酔なので寝ている間に終わったのですが、そのあと、ICUで一晩、病室で一晩…ほとんど眠れませんでした。麻薬だよ、という痛み止めの点滴がほとんど効いていないようで、起き上がることはもちろん寝返りも打てない…ほんとにつらかったです。食欲なんてまるで無くて何食かは抜き、半分も食べられないことも続きました。
 痛み止めの点滴と抗生物質の点滴、手術した患部から血を抜くためのドレン、排尿のための管、そして酸素吸入…一時は5本の管につながれた状態が続きました。手術の二日後に患部に血が溜まったとのことで緊急の再手術になりました。こうして寝たきりの状態が少し長引いてしまいました。

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 点滴が外れ少しずつつながれた管が減っていき、痛みもだんだんと和らいでいきました。手術から4日後には初めてベッドの上で起き上がれましたよ。その後はリハビリの繰り返しで、首には保護カラーをつけながら、歩行器で歩く練習、弱った腹筋などを鍛えたり、身体のバランスを直したり、を続けていました。その頃排尿がうまく行かなくて残尿感がひどく泌尿器科にかかりました。軽い前立腺肥大らしく薬を処方してもらいました。それも徐々に回復してきて、そして、入院から3週間後11/12に無事退院できました。
 医師はもちろん看護師の方々、リハビリをしてくれた理学療法士作業療法士の人たちに感謝したいです。いつもにこやかに明るく対応してくれた、ほんとに大変な仕事だなぁ、と改めて感じましたね。

 今でも普段は首にカラーをしています。手術した脊椎がまだしっかりしていないからカラーがないとなんとなく首が疲れるんです。またカラーを長くしてても疲れるので、カラーを取ってしばらく横になり首を休ませたりしています。

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 ウチではまだ長芋掘りが続いています。息子夫婦とおっかあに任せっきりになってしまいました。また自分がいない間百姓(笑)庵の長崎さん夫妻にまで手伝ってもらいました。退院して自分も少しは手伝うんですがたいしたことはできません。家族にはほんとに迷惑をかけてしまいました。もう少し元気になって来年から恩返しをしていかなきゃならないなぁ、と思っています。
 ここも長い間音信不通となってしまって申し訳ありません。またいつも通りちょこちょこと更新したいと思っています。またよろしくお願いします。