桜その三

　写真を撮っていて気づきました。桜の花の中には雌しべのないものがあるんです。

　

「桜その二」の写真の中にもあるのとないのがあります。半々ぐらいか返って雌しべのない花の方が多いぐらいです。
　それぞれの花を縦に半分に切った断面を比べて見ました。そしたら…、雌しべのないものでも雌しべの痕跡が残っていることがわかりました。黒く変色して萎縮してしまっていました。3つほど切ってみたんですが、どれも同様でした。雌しべのしっかりしているものは、長く薄緑色がきれいで根元の子房がちゃんと膨らんでいます。

　　　　　有り　無し

　これはどういうことでしょう。ちょっと調べたけどわかりませんでした。早くに受粉することをあきらめてしまっているように見えますね。この木はもう2ヶ月もすれば小さな赤い実を付けるんですが、もちろん今咲いている花の数よりずっと少ないです。この木の体力からして熟す実の数をセーブしているのかもしれません。…また何かわかったら報告します。